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Emilio Administrative Law Office
プロフィール
登録日: 2025年9月10日
記事 (24)
2025年10月30日 ∙ 3 分
CEマーキングとは?AIシステムにも求められるヨーロッパの安全基準
CEマーキングは、製品がヨーロッパの法律で定められた安全や環境保護の基準を満たしていることを示すマークです。これまで主に機械や電気製品などが対象でしたが、最近ではAI(人工知能)を使ったシステムにも関係するようになっています。 特にヨーロッパ市場に製品を出す企業にとって、CEマーキングは非常に重要なポイントです。この記事では、CEマーキングの基本と、AIシステムとの関係についてわかりやすく解説します。 CEマーキングとは何か? CEマーキングは、EU(ヨーロッパ連合)の市場で製品を販売する際に必要となる「基準に適合していることを示すマーク」です。 たとえば、電気製品やおもちゃ、医療機器など多くの製品がこの対象になります。AI技術が組み込まれた製品も例外ではありません。CEマークがあることで、その製品はEU域内で自由に販売できるようになります。企業にとっては、ヨーロッパ市場に進出するためのパスポートのような存在です。 なぜAIシステムが対象になるのか? AIは、人の代わりに判断したり、行動したりすることができる技術です。たとえば、自動運転や顔認証など、人の命やプライバシーに関わる場...
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2025年10月26日 ∙ 3 分
たった1人の苦情で賠償命令?中小企業にも迫るGDPRのリアルな危機
EUが自らGDPR違反?驚きの判決が示す新たなリスク GDPR(一般データ保護規則)は、EUが定めた世界最高水準の個人情報保護ルール。その「作り手」である欧州委員会が、自らこのルールに違反して賠償命令を受けるという異例の判決が下されました。 しかも、その発端は「たった1人のユーザーの苦情」。 この判決が、 中小企業でも避けては通れないGDPRリスクの現実 を浮き彫りにしています。 事件の背景:イベント登録情報が米国サーバーに転送? 問題となったのは、ドイツ人男性がEU主催のイベントに登録した際の個人情報です。 このデータがアマゾンAWS経由で米国のメタ(旧Facebook)のサーバーに保存されたことで、「米国政府機関に閲覧されるリスクがある」として、男性はEUを訴えました。 裁判所は、次の2点を重く見ました: 男性の懸念に対してEUが十分に対応しなかった 第三国(この場合は米国)へのデータ転送がGDPRの要件を満たしていなかった 結果、欧州委員会に対して 400ユーロ(約6万5000円)の賠償金支払い が命じられました。 これまでGDPR違反といえば、GoogleやMetaのよ...
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2025年10月22日 ∙ 3 分
AIシステムのプロバイダーとは?EU規制下で求められる責任と義務をやさしく解説
AI(人工知能)の技術は私たちの生活やビジネスの現場に急速に広がっています。こうした動きの中で、EU(欧州連合)は「EU AI Act(欧州(EU)AI規制法)」という新たな法律を定め、安全で信頼できるAIの開発と利用を進めようとしています。その中で中心的な役割を担うのが「AIシステムのプロバイダー」です。 この言葉は少し難しく聞こえるかもしれませんが、実はAIを開発して世の中に提供する人や企業のことを指します。この記事では、AIシステムのプロバイダーとは何か、どんな責任があるのか、そして「ディプロイヤー」との違いについても、やさしい言葉で分かりやすく解説します。 AIシステムのプロバイダーとはどんな存在? 「AIシステムのプロバイダー」とは、AIを開発して自分の名前(企業名)で世の中に出す人や会社のことを言います。たとえば、医療分野でAIを使った診断ツールを開発して販売している会社は、プロバイダーにあたります。 ここで大事なのは、自分でAIを開発したかどうかに関係なく、「自分の名前で出す」ことがポイントになります。つまり、他社のAI技術を組み込んでいたとしても、それを自社製品と...
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REIKO TOYOSHIMA
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